恐山冷水

【おそれざんひやみず】

むつ市街から県道4号線を道なりに進むと、その途中に冷水峠という場所を通る。そこにはコンコンと湧き出る水場がある。

この湧き水は、遠い昔から恐山へ参拝する人々の喉を潤す役目を負っている。現在は3本の樋から流れ出る水を“不老水”と呼び、霊験あらたかな水とみなしている。実際、この水場を霊場の入り口とみなして手水舎としての役割もあるとし、この峠を俗界と霊界との境界線として認知している説もある。そのせいか、この場所で水を求めるのは人間だけではなく、恐山へ集まってくる霊もあると考えられている。

<用語解説>
◆冷水
むつ市街から恐山へ向かうバスも、この場所で停まる。ただしシーズン以外が1日数本のダイヤなので、降りると多分歩いて恐山へ行った方が、次のバスを待つより早く着くと思う。

アクセス:青森県むつ市田名部字宇曽利山