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諏訪神社御神木
(すわじんじゃごしんぼく)
山梨県甲州市大和町宮本
 JR中央線・甲斐大和駅のすぐそばにある神社である。本殿は県指定の文化財であり、周囲に刻まれた多くの彫刻は一見の価値がある。この本殿の後ろに御神木の朴の木がある。伝承によると、日本武尊がこの地を訪れた折に使っていた杖が巨木と成長したものであるとされる。
 しかし当地にある教育委員会の案内板には、さらに次のような言葉が続く。「古来からこの神木を疎かにすると、不祥の事件が起きると信じられているので、神意に逆らわないようにしている」。即ち公的に祟りの存在を認めているのである。
 “不祥の事件”が起こったのは、戦後に入ってから。昭和28年(1953年)、この神社の裏を通る中央本線の架線に枝が触れるということで、6名の作業員が枝を払った。その後、この6名のうち5名が事故死。残る1名も別の事故で大怪我をしたという。
 そして昭和43年(1968年)、線路拡張のため御神木を撤去する計画が持ち上がった。その直後の6月15日の未明、大和中学校(この諏訪神社と線路を挟んだ斜め向かいに位置する中学校)の生徒を乗せた修学旅行のバスが、国道20号線韮崎バイパスで、無免許の少年の運転するトラックと正面衝突。生徒3名、教員2名、運転手1名の計6名が亡くなるという惨事が起こったのである。
 これ以降、鉄道関係者はこの御神木に触れることを忌避し、伸びた枝が架線に当たらないように防護する、最低限度の策を取っている。現在は、この御神木が線路と接する箇所に大掛かりな金属製の囲いを設け、架線や車両が触れないように処置している。
<用語解説>
<関連伝承地>

諏訪神社

御神木


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